Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

栗木 脩次

ドイツ

短い1年

栗木 脩次さん

理工学系研究科
留学期間:2016年 9月 ~ 2017年 8月
留学先:ライプツィヒ大学

留学先大学について

 ドイツのライプツィッヒ(Leipzig)にある留学先大学はドイツで2番目に歴史がある大学であり,ライプツィッヒは東西ドイツ統一においては大きな役割を演じた街でもある。卒業生にはメルケル首相,日本人としては森鴎外,ノーベル物理学賞受賞者の朝永振一郎らが留学していました。学部は14学部(法学,神学,歴史・文学・東洋学,言語学,教育学,社会科学・哲学,経済学,体育学,医学,数学・コンピュータ科学,生化学・薬学・心理学,物理学・地球科学,化学・鉱物学,獣医学)があり、工学部はありません。

学習面について

 交換留学生が授業登録する場合は,直接担当者に連絡を取る必要があります。ほとんどの授業を受けることが可能で英語で開講される授業もあります。ドイツ語を学ぼうと思ったら,大学附属の語学学校があり,無料のコースから2ヶ月間の1230€の集中語学コースが用意されています。前期は10月~2月初旬まで,後期は4月から7月中旬までで,期末テストまたはレポートにより成績が評価されます。

生活について

 旧東ドイツに属していたため,比較的家賃や物価は安い。学生寮は1人部屋からシェアハウス(WG)まであり,光熱費およびインターネット通信料込みでだいたい180€から250€である。年間400€程度で発行される学生証は,乗車券として有効で,大学近郊の電車,路面電車やバスは学生証を持っていれば乗り放題となる。街の至る所にフリーのWLANスポットがあり,ライプツィヒにいれば通信に困ることはほぼありませんが,旅行などをするときのためにモバイル通信ができるようにSIMカードを買うといい。

留学で得たこと

 語学力や、他分野や他文化の人との交流の重要さを学びました。留学へ行く前はドイツ語の授業を受けたことがなかったこともあり,勉強が思ったより進みませんでした。しかし留学先では毎日しゃべる機会があり,語学の勉強は現地に行くのが一番いいなと思いました。信大はキャンパスが離れているため,私はいつも工学部の人との交流がほとんどでしたが,留学先では,様々な分野の人からの意見や考え方に触れられ,視野が広がったと思います。

後輩へのアドバイス、信州大学へのメッセージ等

 私が留学をしたいと思った理由は,ヨーロッパに一度住んでみたいなという理由からでした。ただ,留学しようと決めたら,せっかく留学するなら色々なことをしたいと思うようになり,結果として,自分が当初考えていた以上のことができました。留学すると就職が1年遅れて嫌だなと思うかもしれませんが,不利になるということはなく留学経験はプラスにしかならないと思います。また,留学のための奨学金制度は充実しており,金銭面の不安があっても意欲さえあれば,充実した留学生活を送ることができます。